スカイリム、旅の始まり

ガタン…ゴトン…ガタガタガタ…ガタ…

…ガゴォンッ!………!?

おい、そこのあんた。やっと目が覚めたか

…?誰この人…っていうか…ここ…どこ……っ…いったぁ…

頭の後ろ辺りがズキズキして、手をやるとポッコリとしたタンコブができている。

「国境を越えようとしていたんだろう、違うか?俺たちやあそこのコソ泥と同じで、帝国の罠に飛び込んだってわけだ」

…国境?帝国…?

ああ、そうだ。。シロディールからスカイリムにやっと入ったかと思ったら、いきなり帝国軍と名乗るやつらに拘束されそうになって…
暴れまくったら後頭部を殴られたまでは覚えてるけど、そこからサッパリわからない…。

そこのあんた。こんな所に来たのが間違いだったな。帝国が狙っているのはこいつらストームクロークだ。

右前に座っていた男がそんなことを話し出す。

2人の会話を聞くところによると、自分の右側に座っているのはウィンドヘルムという街の首長であり反乱軍のリーダー、ウルフリックス・トームクロークらしい。。。

反乱軍?ウルフリック?全く聞いたこともない。

「えっと…ところでこの馬車はどこに向かってるの?」

そう聞くと、ストームクロークの男は「どこに行くつもりなのかは知らんが、ソブンガルデが待っている」とまたしても意味不明なことを言う。

しかし、その言葉を聞いた右前の男は「嫌だ、こんなの嘘だろう?こんな事あるわけない!」と焦りだした。

ソブンガルデってなんだ…と思いながら、どうでもいいけど私は早く”陰気臭くて湿気の多い場所”を探しに行かなきゃいけないのに、なんでこんなことになってるわけ…と思ったら怒りがわいてきた。

絶対どこかで逃げてやる…と思ったところで、ガココンッ!と馬車が止まった。

馬車を降りるように指示され続々とストームクローク兵が降りていく中、「ソブンガルデが待っている」と言った彼は「行くぞ。神様を待たせちゃ悪いからな」とまで言う始末…

え、、この人、処刑される気満々じゃん(・ω・`)
私はごめんだわよ、そんなの!絶対に逃げられるチャンスがあるはず…

しかし、そんな思いも虚しく次々と名前を読み上げられていく。

「リバーウッドのレイロフ!」と帝国兵が読み上げたとき、ソブンガルデの兄ちゃんが前へ進み出た。
そして「ロリクステッドのロキール!」と呼ばれて前に進み出たのは、一緒に馬車に乗っていたボロを着た男。

すぐさま彼は叫んだ!

「違う!俺は反乱軍じゃない!」

そしてなんと、走って逃げだした!

えー…そんな逃げ方あり?と思った瞬間…

”射手”の矢がロキールに命中。
あっという間もなく彼は地面に倒れる。

「ほかに逃げたい者はいるか?」
高圧的な帝国軍の女が鋭い目つきでこちらを睨みつける。

これは…ちょっと本格的にヤバくなってきたかも…

そう思っていると「そこのお前!前へ出ろ!」と呼ばれてしまった。。。

帝国軍の男は「隊長、この女はリストにありません。どうします?」と隣の女を見る。

するとなんと…

リストはもういいわ。彼女を処刑台へ

ええんかい!!と、突っ込まずにはいられない、なんとザルな扱い!
あまりにも酷い態度に文句の一つも言ってやらないと気が済まない!

「ちょっと!いいわけないでしょ!私の名前はリリ!帝国軍とか反乱軍とか関係ないの!
ただスカイリムに用事があって来ただけなのに、急に拉致されて連れてこられたんだよ!
それで処刑ってなに?!なんなの!?ふっざけんなー!っていうか、あんた何その恰好!
腹丸出しじゃないのよ!風邪ひくわよ!」

「べ、別にこれは好きでこんな格好してるわけじゃないわよ!余計なお世話よ!さっさと処刑台に進め!」

くぉんのぉ~~何が何でも処刑する気か…

早く行けと言わんばかりに背中を押され、怒りマックスの状態で歩かされる。

ウルフリック・ストームクローク。ヘルゲンには、お前を英雄と呼ぶ者もいる。だが、声の力で王を殺め、王座を奪うような者を英雄とは呼べない

テュリウス将軍と呼ばれている男がウルフリックに罪状を読み上げだした。

その時……空から何やらおかしな音が…

「なんだ?」と空を見上げる帝国兵もいたが「どうってことない、続けよう」とテュリウスに制され黙り込む軍人たち。

司祭がこれから処刑される私たちに”最後の儀式”を話し出した時、一人のストームクローク兵が「タロスの愛のために、黙ってさっさと終わらせろ」と前へ進んだ。

はぁああぁぁ!?ちょちょちょっと、お前さん、なにやってんだー!ちょっとでも時間稼げると思ってたのに…!

そんな思いとは裏腹に自ら処刑台へと跪くおっちゃん…

えーーなになに、ちょっと、ストームクロークってヤバくない?なんでそんな達観しちゃってるわけ?死に急いでるの?

そして…

ザッシュッ……

………まじですか………

「次!そこのお前、斬首台へと進め!」

ヤヴァイヤヴァイヤヴァイヤヴァイヤヴァイ!!!!!!

動けずに立ちすくんでいると、「抵抗するな!」と怒鳴られた…

ああ、、まさかこんなことになるなんて…
こんなことなら大人しくシロディールにいればよかった…
ジョーカー…会いたかったよぉ…最後に一目…

ドンッ!

背中を蹴り飛ばされ無理やり斬首台へ頭を押し付けられる。
マスク向こう側から覗く処刑人の瞳は冷たく、なんの感情も伴っていないようだった。

ああ、一巻の終わりだ…

そう思ったその時……周りがざわつきだした。。

「なんだ!?」「見張り兵!何が見える!?」

帝国軍の兵士が「雲の中だ!」と叫んだ瞬間、それは地響きと共に降り立った。

「ドラゴンよ!!」

ええぇぇぇぇぇ………ドラゴンて………(;・∀・)

ドラゴンは少し考えるようように周りを見渡した後、、その口を大きく開けた。

ものすごい鳴き声を披露したドラゴン君。

処刑人はよろけるも、その手に持った血まみれの斧はしっかりと握ったままである。さすが、処刑人の鏡!死んでも仕事道具は放さへんで!と言ったところか…

テュリウス将軍が「衛兵!衛兵!」「魔術師を呼べ!!」と叫ぶ中、ヘルゲンの町はあっという間に炎に包まれていった。

「何をぼさっとしてるんだ!あいつを殺せ!」

・・・・・

・・・・・・・・

見上げる帝国軍人。
見下ろすアイツ。

「いや、無理だろ(´・ω・`)」

すごい無茶ぶりを吹っ掛けられた軍人さんは、「し…市民はこっちだ!」とその場を離れていった…

そりゃそうだよなぁ…あれを殺すのはそりゃ無理があるよねぇ…
ってそんな悠長なことを考えている場合ではなかった!

手を後ろに括られたまま斬首台に突っ伏し、どうしようかと焦りだしたその時…

「ほら、お前。起きろ!いくら神でもそう何度もチャンスはくれないぜ!」

見ると目の前に、レイロフと言う男がこちらに向かって叫んでいる。
そうか!これは逃げるチャンスなんだ!
その言葉にハッと我に返り急いで砦の中へと逃げ込んだ。

砦の中に入ると…すでにウルフリックが突っ立っている。
あれ…まだストームクローク兵は逃げ回っているし市民も大変なことになってるのに…

この人、一人でいち早く砦に逃げ込んでたってことなのかしら…

レイロフも「ウルフリック首長…」と言ったままなんと言っていいものやら困惑していご様子。

そんな微妙な空気を感じ取ったのか、ウルフリックは…

「なんか府には落ちないが…とりあえず…塔に上がるぞ!」
そう言ったレイロフはついて来いと言うと階段を駆け上がった。

あのーその前に拘束を解いてほしんですけど…
っていうか…あれ…なんでこの二人は拘束解かれてるんだ!!

自由の聞かない両手のまま階段を上る!

「戻れっ!!!!」
レイロフが叫ぶ!急いで戻る!

「もうシロディールに帰りたひ…(T_T)」

ドラゴンは炎を一吹きだけするとすぐにまた飛びたった。

「よし!ここから向かいの宿屋に飛べ!」

「いや、だからね、拘束をね…」

「二階部分に飛び降りるんだ!ほら早く!」

「いやだから手がね、後ろ手に拘束…」

「早く行け!!」

「・・・・・・(´・ω・`)」

ええいままよ!!

ドシンっ!と尻もちをつく形で飛び降りた先は、すでに炎が燃え盛り半壊状態の宿屋。

「ここからどうすればいいのよ!!」
仕方なくまたジャンプして一階へと降り外に出る。

「ハミング!こっちへ来い!」

聞こえてきたのは、さっきまでリストを手に「抵抗するな」と言い放った帝国軍兵の声。
ハミングと呼ばれた子供がこちら側に走ってくる。

まだ生きてるか、囚人?生きていたけりゃ俺から離れるんじゃないぞ

…なんかちょっと笑える(´・ω・`)

えーなにこの状況でそのカッコつけたセリフー(ノ´∀`*) やだも~( ゚∀゚)

軍人は「う、うるさい!仕方ないだろ!仕様なんだから!」とちょっと恥ずかしそうだ。

「グンナール、そいつの事を頼む。俺はテュリウス将軍を見つけて守備に加わらないと」

「神々のお導きを祈る。ハドバル…」

グンナールと呼ばれた老兵はそう言うとハミング少年を側に座らせ身を屈めた。
ドラゴンの勢いは全く衰えることなく町を焼き尽くしていく中、テュリウス将軍の怒声が響き渡っている。

「衛兵!魔導士たちを呼べ!」「市民を非難させろ!」「兵士も市民も、クズどもも砦へ!」

帝国軍に処刑されそうにはなったけれど、危機に瀕したこの状況でのトップの対応を見比べてみると…圧倒的にテュリウスに一票だな…と思わずにいられない。。

しかもクズ呼ばわりしておきながらも、「砦へ入れ」という思いやりがチラホラ…
あーーなるほど。テュリウスはツンデレ系…っと( ..)φメモメモ

衛兵たちが炎に包まれ悲鳴をあげ、咥えられては投げ捨てられしている間をすり抜け、やっとヘルゲン砦の入口まで辿り着いた時…

ここに来てレイロフと再会。

「レイロフ!この裏切り者め。どけ!」

「俺達は脱出するぞ、ハドバル!今度は止めないだろうな!」

2人のやり取りを聞いていると、なんとなくだけど知り合いのような…?
そんなことを考えていると、同時に「こっちにこい!早く!」と急かされる。

え?え?どどどどっちに行けば…!?

正直な所、レイロフかハドバルかと聞かれたらレイロフのほうが親しみやすいから好きだ。
だけどテュリウスかウルフリックかで言われれば…テュリウスに軍配が上がる…

…やっぱり…率いていくのはリーダーだしな…
なんかあった時に頼りになるリーダーの方がいいもんな…

「ハドバル待ってぇー!」

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